[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 暇だから相手してやろうかアホンダラ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : うわ!ありがとう!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 百合ねぇ…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : 百合だ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : NPC用意するだけ用意して余ってるけど使うか?
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : !?
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : タイマンでも相手いない時向けにNPC用意してるからな
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : へ〜!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : やるにしても表と同じ題材だぞ、多分
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
:
…やってもいいんだけどメインの邪魔だな
どうすっかな
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 秘匿でやればいいと思うが
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 表でしたいならメイン増やしてやってもいいぞ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : あーログとった時ね
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : メインと分けるわアホンダラ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] : わかった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
:
立ち絵用意してくる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : わかった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : ええっと…これで大丈夫ですかね?
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : まあなんでもいいと思ってんすがね…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : それはそうですね
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : うん
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : んじゃやるかぁ…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
GM :
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : ええ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 街の辺境、寂れたアパート…しかしそこに住まうのは二人というわけでは無い
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : また、お互いの事情も知らず暮らす二人が、立て付けの悪い窓から差し込む朝日と共に目覚めた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…朝か」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…ん、ふぁ…」
もそもそと、布団から這い出る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…おはよう、ぉざいます」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 隈の取れない目をこすりつつ、挨拶をする
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…ええ、おはようございます」
目を擦り、相手の方を見る。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「んんーっ…」
欠伸しつつ、窓の外を見る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 今日は確か雨が降る、洗濯はどうすっか…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「………」
することも無いのか、手を持て余す。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「と、りあえず」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「朝ごはん作りますか…」
彼女の方を向いて、そう言った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…そうですね、お手伝いしましょうか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「あい、お皿とか用意お願いします」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「分かりました、用意しましょう…」
と言いつつ、布団から何とか這い出でる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そう言いつつ少し汚れたキッチンへ向かう
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
そのまま起き上がり、キッチンに向かう。
相手について行く形になる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 少し奮発して買ったケトルを起動しつつ、古臭いフライパンに火を入れて食材を持ち出す
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「卵、いくつにします?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 自分の食べる卵をぱかりと割りつつ、彼女の要望を待つ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「あー、そうですね…あまり使うのも…ですし、1つで」
皿を出しながら、答える。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「あいよ、わかりました」
そう言いつつ、もう一つ卵を割る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 卵をフライパンに乗せると、パチパチとした後と共にやっと目が覚めてくる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ふぁあ…」
欠伸をまたしつつ、インスタントのコーヒーを探して棚を漁る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「………」
一瞬皿を置く手が止まるが、またすぐに起き直す。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「……眠いんですか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ん、いや…朝はどうしてもね」
ちらりと声のする方を見つつ、インスタントコーヒーの箱から一袋摘む
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「まあ、そうですね…
私も小さい頃はそういう感じでした
夜型、とでも言うんでしょうか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「自分もまだ、夜の方が目が覚めてる節はありますよ…昔ほどじゃ無いですが」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「朝は確かに辛いですもんね」
はは、と少し笑いかける。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「まあ、朝起きるのが健全ってもんですし…多少辛くても慣れましたよ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「朝起きはまあ…した方がいいのは確かですね
そう言われても中々起きれないのが実情ですけど」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…っても、最近はこの時間に飯食えてますからねえ」
コーヒーの袋を置いて、フライパンの様子に目を落とす
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
皿を置き終わり、することも無いが…
ただ座っているのも決まり悪くちらりと相手の方を見る。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「前は、お互い全然起きなかったり時間バラバラでしたし」
少し前を思い返す、そもそもお互い朝から顔を向き合わせる事は少なかった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「美味しそうですね」
卵は2つある。
気遣ってくれたのだろうか。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「互いが会話し合える時間が増えたのも…いい事ですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ん、自分も誰かと話してると多少マシな時間に生活してる気がしてきますよ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…っと、焼けましたね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 一旦火を落として、また棚を漁る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : トースターでもあればいいが、そんなものは無いのでいつも焼いてない食パンを二人で齧っている
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 四枚ほど取り、フライパン片手に机に向かう
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「……すみません、ありがとうございます」
味気のない朝食ではあるが私は案外気に入っている。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「卵、おかわり欲しかったらあるんでどうぞ」
そう言いつつ三つ目の卵をもう一つ皿に置く
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「あ、う…す、すみません…」
あまり自分は収入を得られていない。
そのため、自分が沢山卵を取るのは気が引けるが…好意を無下にするわけにも行かない。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そして、マグにインスタントコーヒーとケトルのお湯を注ぎ、二人分コーヒーを作り席につく
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…いただきます」
静かに手を合わせてそう呟く
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「砂糖、砂糖…あ…砂糖かミルク、いりますか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ん…あ、用意し損ねてました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…あ、じゃあ…はい」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ミルク、良いですか?」
何となく、申し訳半分に言う
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「了解しました」
自分は砂糖だけでいいか…
スティック1本とミルクを1つ、棚から持って席に着く。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「はい、どうぞ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「どうも、ありがとうございます」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : ぎこちなく答えつつ、ミルクをコーヒーに注ぐ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…しかし、ミルクなんですね
ブラックかと思っていました」
そこそこ住んでいるが、彼女が用意するのでいつも気にかけたことがなかった。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : こんなことまで知らなかったんだな…とも思いつつ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「不思議なんですが、はい」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「よく話すようになってからは、ブラックが物足りなくて」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「物足りない、ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、なんか味気なく感じまして」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「そんで、最近はミルク入れてます…用意し損ねましたけど」
そんなことを言いつつ、黒と白が混じるマグの中身を啜る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ふうん…私はずっと砂糖入コーヒーですね
ブラックは少し…口に合わないです」
言い終えた後に自分もコーヒーを1口。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 下に残る若干の苦味が、好きだ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「まあ、好きで飲んでたのとはまた違うんですよね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…何でしょう、習慣になってしまって」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
いつからだっけ、コーヒーを飲むようになったのは。
ずっと、と言っても小さい頃は飲んでなかったけれど。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ああ、分かります。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「なんか、癖で飲んでただけのものが最近気になるなんて、不思議ですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「そうですね」
相槌を返しつつ、回想する。
……最近…そうか、ここに来てからか。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…偶には、安物以外も買ってみますか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
嫌なことを思い出した。
顔が、少し歪む。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「あ、すみません…もう一度お願いします」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ん?…ああ、いや」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「惰性で買ってたのもあって、安物でしたけど」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「偶には、ちょっといいコーヒーも買ってみてもいいかなー と」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ああ、いいかもしれませんね…
まあ、わた…僕の舌では、違いがわからないかもしれませんけど」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : はは、と笑い…また1口飲む。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私もこの安物が飲み慣れてるだけですから…ふふ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ああ、そうだ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「はい、なんでしょう?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「今日…は天気がアレですが」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「近いうちに、喫茶店など行ってみませんか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ」
横目で窓を見る。
朝だと言うのに、暗い空だ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「喫茶店…ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、そういうお店なら多分」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「いいコーヒーとか、飲めると思いますし」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「偶にはいいかもしれませんね…ゆかりさんもお疲れでしょうし気分転換には」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…えっと、そんなに疲れて見えました?」
確かに隈は落ちないが、露骨に疲れを見せた気は…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : どうなのだろう、自身がどう見えるかはわからない
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…僕なんかよりもよっぽど働いているので、僕の価値観でそう判断しただけです
すみません、不快でしたか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「あぁ、いや」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「すいませんね、心配をかけましたか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…いえいえ、
ただまあ…休める時には休んだりした方がいいですし…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「あはは、それはそうですね…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「喫茶店、明るい時に行きましょうか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ええ、晴れた日に行きましょう」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そう言った後ぱちりと、箸で切り分けた白身を口に運ぶ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 話に夢中になってたか、少し冷たい
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
それを見て、冷めたかな…などと思いつつ。
自分もまた目玉焼きを箸で崩し、口を運ぶ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 少し静かになった食卓で、黙々と卵と食パン啄む
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 最後の一切れを、コーヒーで流し込んで一息つく
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
…静かな食卓だ。
ざあざあと雨が振る音が間近に聞こえる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…お洗濯、難しそうですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「まあ、今日くらいできなくても大丈夫かな」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「少しくらい…サボっても大丈夫でしょう」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ですね、今日は一応おやすみですし」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…まあ、偶にはお家でゆっくりしましょう、はい」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…こんな雨じゃなかったら、出かけられたんでしょうけどね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「休みましょうか。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「はい、と言ってもテレビや本くらいしか無いですが…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「まだ読んで無いのあったかな…」
ぼそりと、そんなことを言いつつまばらにな本棚を見る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ああ、そういえば…」
と自室に戻る。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 数分後、本を1冊抱えて戻ってくる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「んえ、えと…それは」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「『雨宿り探偵』…僕の好きな1冊です」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「雨宿り探偵、ですか」
渡された本を、じっくりと見る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ミステリーで、雨宿り中の探偵と謎多き人物が謎を出し合う…という。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「雨が降っている今、ピッタリじゃないですか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ですね、丁度いい本です」
ふふと笑って、軽くめくる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 彼女の好いている本、趣味であることは把握していても意外にも知らなかった物だ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : お互い偶に本を買い足す本棚にも置いてない、何度も読み返したであろう一冊を
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : なんとも不思議な気分で、私は読みはじめていた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「この話…続きの話があるんですが、まだ未完でして…そこが残念な所です
ただ、それだけで完結はしているので面白いですよ」
好きな物だからか、口が動く。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…成る程、ちょっと寂しいですが気になってしまいますね…先のお話」
楽しげに語る彼女と、活字の海を交互に見ている気がする
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
本の内容は。
彼らは段々と謎を解いていくが…探偵の過去に沿った事件を探偵が聞く。
その犯人を言い当てる、謎の人物。
なぜわかったかを聞くと、自分が犯人だと自供する。
激昂した探偵は謎の人物に襲いかかるが…と言った所で、話は終わる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
時間を気にすることなく、そんなお話を読み終えて
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ふぅ」と
小さく息を吐く
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…いいお話、ですね」
彼女に向かって、そう答える
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「……いかがでしたか?」
感想が待ちわびしい。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「それは良かった!」
ぱあ、と笑顔になる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、中々珍しい形式に思いましたが…スルスルと読めましたし、続きがあるというのが私も今はすごく気になってしまいますよ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ふふ、貴女はいい本を…読んでいるんですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ、書き上がってないらしいんですよ
なにやら…探偵が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋で…という話らしいのですが。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ありがとうございます。
ゆかりさんも、好きな本はありますか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ん…私の、好きな本」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「そう、ですね…」
顎に手を当て、思案する
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「では、ちょっと待っててください」
席を立ち本棚に向かう
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ。」
彼女がどのようなものを持ってくるのか、楽しみだ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 彼女のお気に召しそうなミステリーを探そうかとふと思うが、それより
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 多分、自分が本当に好きな物を渡す方が誠実だと、なんとなく思った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そうして私は一冊の本を手に取り、彼女に手渡す
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「『夢日記』という本なのですが…」
なんだか少し気恥ずかしいが、私はそう答えた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「夢日記…ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「どこかの誰かが、夢の中だけの不条理や発見を纏めて記す、それだけの本なのですが…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「何でしょうかね、誰もが寝れば見る物をなのに、起きてそれを読むと何も理解できなくて」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私は、それが不思議でこの本が好きです」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
夢日記、と言えば…夢のことをノートやなんやらに書き記すモノ。
不条理なのだろうが…と思いつつも、本を手に取り、読み始める。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「不条理ながらもユニークで、唐突な出来事だったりして…面白いですね、これ」
少し読み進めたあと、呟く。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「しかもこの人、会社のことばかり記載していますね…そんなに嫌なんでしょうか」
くすりと笑いながら、言う。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、不思議ですよね…嫌なのに見てしまう事も、そんなに書かれている事も」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…夢を見るとは言いますが、こうやって纏められてる物をみると…自分も見てるとはとても思えないのが不思議ですよね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ。
今朝も夢を見た気がしますが…忘れてしまいました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私もですよ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「しかし、日記をつけたら案外残るようになるんですかね…見たいような…胡蝶の夢になりそうな…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…昔その本を読んで、自分も書こうとした事がありますが…何故だか頭からすぐ抜けてしまうんですよね」
そう言われて、私は自身の記憶から引っ張り出した
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「へえ…そうなんですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「覚えていられないだけで、私の夢もこうなっているのでしょうかねぇ…?」
毎度読むたびに思う事を、何でもなく呟く
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ、このような面白おかしい夢を見てみたいものですが…どんなに楽しくても、忘れてしまいますからね…」
温くなったコーヒーをまた飲む。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ふふ、ですね」
その所作を見て、またコーヒーが飲みたくなった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「っと…もう一杯、私も入れて来ます」
マグを片手に、席を立つ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「わかりました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
夢、夢か…
少し、昔を思い出す。
あの頃は随分と嫌な、今でもこびりつく…夢を見た…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 先ほど読んだ話を、頭の中で反芻しつつ新しいコーヒーの袋を手に取る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…ずん姉さま、タコ姉さま」
ぼそり、と無意識に呟く。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ん?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「……え?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「どうかしましたか?」
何か声が聞こえたきがして、振り返る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「あ、いや…」
何か口に出してしまったか?
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…すみません、少し…昔を思い出していました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「昔、ですか」
無意識に、触れるのを躊躇っていた事だ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : お互い、知っているようで知らず、ただ二人暮らしている故
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 私はそう言った話を自然と口にしなくなっていた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…………すみません、いい話ではなかったですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「あ、いや…あの」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「……そ、の」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「話しづらい、事でなければ…ですが」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「聞きたいなと、思ったのですが…」
何故か、物足りなくなるように…そう言葉が漏れた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………はい」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
なんとも言えない気分で、立ちすくんでいる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…私の姉は殺人犯です」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「そう、世間では見られました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
何か言うより、まずは言い切るまで聞こうと思った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…とある人…佐藤さんとしましょうか。
あの人は嫌な人でした。皆から嫌われていて…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ある時、私の下の姉が…その人を殺しました。
その後、自殺しました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
ただ、静かにその話を聞き込む
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「上の姉が、それを見て…このままでは私たちが殺人犯になる
だから、私だけが逮捕されるから。と。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「その後、上の姉は逮捕されました。
死刑でした。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「……私は、逃げました
偽名を使って、色んなところを回りながら。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「……」
静かに、コーヒーを淹れる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー :
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…………上の姉と、下の姉は死んでしまった…これから私はどうすればいいのか、そんなことを思いながら。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………そう思いながら、ある日、不思議な人物と出会いました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
コーヒーを置いて、彼女と対面になる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「彼女は…ん?あれ…そういえば、ゆかりさんみたいな人でしたね…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…え?私です?」
予想外の事を言われて素っ頓狂な声が出た
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「はい、なんででしょうか…?」
本当に、何故だろう?
彼女とゆかりさんは似ていないはず。
なのにどこか━━━━
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…脱線しました。
彼女はミステリーが好きなのか、殺人事件の謎を私に問いかけました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…ええ」
何か、気が解れたような気がして相槌を打った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「彼女とたまたま何回も会いましたが…そういえば。
今日もみたいな雨の時、会いましたね…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…へぇ」
チラリと窓を見る、まだ雨は止まない
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「まあ…雨宿り中…ですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「雨宿り」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「そうです。
そして彼女のミステリーの謎を解いていきました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「へぇ…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…何問か問いた後。
私は彼女に尋ねました。
もしかしたら、この人ならあの事件のことを…何か新事実が分かるのではないか、と。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
自然と、相槌が止まる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「……ええ、新事実が分かりました
途中から、私しか知らないはずの事柄を言い当てたんです」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「それを知っているのは何故か、と尋ねました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「『おやおや名探偵ですね!そこに気づくとは!
ええ、ズバリ私が真犯人なんですよ』」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「その後、彼女はどうやってずん姉さまを殺したのか、をとくとくと説きました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「……」
どう答えるか、言葉が砕けた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「私は、意味がわかりませんでした。
ずん姉さまが死んだ理由は?
タコ姉さまがかばってくれたいみは?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
苦いものが口に広がる感覚がする
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「そうして、話を終えた後。
私は彼女に…………」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 頭痛がする。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : くらり、と体が揺れる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………あれ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ぁ!」
無意識に席を立ち寄る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…え、と、大丈夫…ですか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…無理は、してませんよね?」
なんとも変な聞き方だが、そう言っていた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………無理、無理ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………記憶が……朧気で…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…」
言葉が詰まる、どう答えたらいいかわからない
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「すみません、私は…いや…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : ゆかりから、離れ、自室に向かう。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…あ」
その背を見ると、酷く弱って見えた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「記憶が確かな頃に、ノートに留めていたものがあるんです…
あなたの好きな、夢日記みたいですね」
ふふ、と力なく笑いながら進む。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…これですね」
ノートを、鍵の掛けた箱から取り出す。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「記憶、ですか」
少し古びたノートを見て、そう呟く
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ、はい」
タイトルは━━━
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 『彼岸アパート』
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…記憶が戻ってきました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「記憶が…?」
目の前で、何が起きているのかわからない
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 現実感が、薄れるようだ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「彼岸というものを知ってますか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ええ、まあ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…私は、死んだんでしょう」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「あの犯人に、返り討ちにされて。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…え?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「そして、幽霊なのかなんなのか…わかりませんが。
このアパートに、存在している。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「私は、私だけは彼岸に居るんですよ。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ですが、ご飯も食べてお風呂にだって入っているじゃ、ないですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「幽霊だって、食べられるんでしょう」
笑いを成していない、顔を緩ませる形で、そう言いかける。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…そんな、滅茶苦茶な…」
訳がわからない、頭の中がひっくり返されるようだ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…わかりません、私にもわかりませんが」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ぽろぽろと、記憶が崩れているんです
住んでいるうちに」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「記憶が、ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「このノートも…忘れないように書いたものです
先程の『雨宿り探偵』も…私の話です」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「何かに書き写さないと、消える。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「……皮肉ですね、夢…みたいです」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「…そんな…いや」
確かに、ほとんど同じじゃ無いか
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「でも、書いてあることは…覚えているんです、よね?」
何かを請うように、そう言葉を漏らす
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ええ、なんとか。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…ところが、私の本名すら、忘れました。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「今は偽名である…西南カラトー。
この名前しか、覚えていません。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…名前、ですか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 嗚呼、そりゃそうだ…さっきの話でもそう言ってた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「でも、その名前は覚えているんですね?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ええ、偽物ですけどね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…私からすれば、そのお名前がずっと本当だと…思ってましたから」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「私は…何かを背負っていた気がしますし、頭に何かをつけていた気もします。
…忘れましたが。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「………」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…そうですか、ありがとうございます」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私は、貴女の過去を殆ど知らないです…今初めて知ったようなものです」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「………」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「だから、今の貴女をどうにかして繋ぎ止めるくらいしか出来ない気がするし…それが貴女に取って良い事なのかも、わかりません」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「…………」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ですが、でも…私としては」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
ただ、話を聞く。
無意識にノートを握りしめる。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「貴女を、どうにかして…繋ぎ止めたい」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「そう、思っています」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「本の話も、コーヒーの話も…まだ続きがあるのに、忘れられるのは…いやです」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「……はい、あの本はまだ…読みかけですから」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「それにまだ、喫茶店にも行けていません」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「もし、貴女が自分で書けなくなる事があっても」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私が、全部書き記してみせます」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「だって、貴女は夢じゃないですから」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「……私は…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私は忘れませんし、それを書いて、残せます」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…すみません、お願いします」
握りしめたノートの題名を書き換えて、渡す。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、承りました」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 『同棲アパート』
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : そう、書き換えて。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…なんだか」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ちょっと、照れ臭いタイトルですね?」
頬をかきながら、そんな事を言った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ふふ、そうかもしれませんけど…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「私と貴女の、アパートの日記ですから。」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ええ、そうですね」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 静かに、そのノートに向かって私はペンを向ける
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 何を書くか、或いは何から書くか悩んだものだが
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 巡り巡って、私はこう書き出した
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : それを、じっと見守る。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : この日記は、私ゆかりとその同居人たる西南カラトーのものである
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そうだ、先ほども言ったように
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 私に取って、彼女はずっと西南カラトーであり、それ以外どう書くべきかわからない
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : だからこそ、それを確かにしておくようにそうかき始めて…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 今日の約束、コーヒーの好み、本の談笑…一つずつ、確かにするように書き連ねる
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「あの本のように、劇的にはならなくても…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「私と貴女で、書く事も覚える事も、こんなにありますから」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
本というのは、書き始めが重要だ。
多くの読み手がそれを見て、内容を判断する。
くすぐったいような、書き始めから連なるその日記は…私にとっては、大切な小説だ。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「はい、コーヒーの話も、喫茶店の話も、本の話も…
全部全部、あります」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「ええ、明日も明後日も…一杯覚えて、一杯書いて…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「それに私にとっては、劇的でないにしろ、楽しい毎日です」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「この日記が、一杯になる頃には…」
先の先、当たり前のように目の前にいる彼女と此処で過ごす明日を見る
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「貴女がそこにいると、思ってます」
今日書けることを書き終えて、ノートを静かに閉じた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ありがとうございます…
このノートは、大切にします」
ノートが、書かれた記憶がそこにあるのを確かめて…ゆかりに言う。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「まだまだ、書く事は増える予定ですから」
また照れ臭くなるが、今度は見合ってそう答える
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
(私は不安定な存在。
いつか、突然、消えてしまうかもしれない。)
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : (でも…)
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ええ、これからも…書いていきましょう」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…勿論」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
(消えても、この記憶は。
ノートは覚えてくれているから。)
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 私は
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 夢と彼女が正反対だなと、ふと思った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 何せ、目覚めるたびに見ることになるだろうから
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 私が、確かな物にすると静かに決意したから
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : だからこそ、彼女は夢と反対だと…ふと思った
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…さて、その」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「時間も、時間ですし」
ちらりと時計を見れば9時半
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「お風呂、入ります?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「…そうですね
雨は…」
窓を見ると、どんよりとした雲は消え、虹が掛かっていた。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「お風呂、いいですよ」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ええ、わかりました」
私はスタスタと、狭い風呂場に向かっていった
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「一緒に入ってみますか?」
悪戯っぽく笑い、問いかける
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「…ん、んん…」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「ま、まぁそうですね」
なんだかおかしい気分だが、いいだろう
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 「たまにはそう言うのも、忘れられなくなりそうですし?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 「ふふ、私の記憶に残す事でもしてみますか?」
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
ゆかりさん(NPC) :
「んん…まあ、入ってみればわかりますよ」
言葉が詰まってそのまま風呂場に直進する
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
西南カラトー :
「ええ、分かりました」
それに続き、自分も向かう。
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : どこか、街の辺境
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : そこにある寂れたアパートの一角で
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 今日は少し、明るい声が多く響いているように、聞こえた
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : -END-
[秘匿(匿名さん,匿名さん)]
GM :
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 宴だァ〜!!!!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 宴だ〜〜〜〜〜〜!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : すまん、眠くて此処で切らないと落ちる気がした
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 私も普通にキツイので…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 分かるでしょう私が誰か
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : そりゃあもう
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : キャラ選で他の人ならびっくりしますけどさすがに
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 最初アレになるから難しいかなーと思いながらもやり遂げました
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] GM : 暇だから秘匿突っ込んだらこれで…びっくりした
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : ふふふ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : こっちも何かをやり遂げたようななんとも、ええ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 私もネタが無かったので暖めてたこのキャラ使いましたよ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 成る程…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 日記ら辺で記憶が無い設定を付けました
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : それ以外はほぼ元ネタ通りです
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 喫茶以外のタイマンはほぼ初なので新鮮でしたよ私は
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : へ〜!
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : 上手く夢日記に絡めてくるなぁと思いましたよ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 絡めると楽しいですね…
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] 西南カラトー : 惜しむらくは秘匿ですが、私は楽しかったですよ
[秘匿(匿名さん,匿名さん)] ゆかりさん(NPC) : ログ出します?